ショートステイみんなの家・川越新河岸
ショートステイってどんなところ?(6)
こんにちは。ショートステイみんなの家・川越新河岸の渡邉です。
暦の上では春ですが、最近になって逆に寒さが増していて過ごしにくいですね。
不定期ですが、ショートステイについての疑問に少しでもお答えできればと思いテーマごとにブログに紹介させていただいています。
今回は「食事」についてです。
ショートステイみんなの家・川越新河岸の食事の内容や支援、様子についてご紹介します。
(6)食事
食事は毎日の生活(生命活動)の中で欠かせないものです。私たち人間は食べること(栄養を摂ること)ができるから毎日の活動を行うことができます。
介護において食事は様々な意味を持ちます。「楽しみ」のものであり「体力維持・回復」「健康維持・回復」のためのものであり「生命維持」のためものであります。
ご利用者様お一人お一人の「食事」について次のような支援をさせていただいています。
①メニュー
毎日の献立は委託している調理事業者の栄養士によって考えられています。朝昼夕の三食で栄養バランスの取れた食事となっています。
高齢者が食べやすいように柔らかめの副食、和食を中心としながらも洋食や中華、季節のメニューや世界各国のメニューも取り入れられています。
味付けはちょうどよく、ご利用者様からも「ここの食事は美味しい」とご好評をいただき、残す方はほとんどいません。多くの職員が同じメニューの昼食を注文しています。
食事の量が多いときはご相談の上で少なめにするなど対応させていただいています。
写真は特別メニューのご紹介です。
②食事形態
通常の食事を「常食」と呼びます。ご飯の硬さ、副食の硬さや大きさ、汁物など、出来上がって盛り付けた状態に手を加えていない形態です。
口腔内の咀嚼や嚥下、消化の課題のあるご利用者様には以下の対応が可能です。
A)主食
・ご飯は「常食」から「柔らかめ」「粥」「ペースト」に変更可
・麺類は「常食」から「刻み(短く切った状態)」「ペースト(粒々の状態)」に変更可
・パンは「常食」から「パン粥」に変更可
・分量は「通常量」から減量可、体調に問題のない方は増量もご相談可能です。
B)副食
・副食類は「常食」から「一口大」「刻み」「ペースト」に変更可
・分量は「通常量」から減量可、副食についての増量はお受けしかねます。
C)汁物
・咽込みの強い方の場合、汁物にトロミを付けることが可能です。
③制限食
持病によって医師より食事に対して指示の出ている場合があります。ショートステイみんなの家・川越新河岸では病院のように細かい制限食への対応はしておりませんが、可能な限りご相談に応じさせていただいています。
(例1)塩分制限・・・汁物を少なくする、薄める等
(例2)糖分制限・・・10時のティータイムで甘くない飲料を提供、15時のおやつを制限する、主食(ご飯等)を減量して提供する等
(例3)カリウム制限・・・生の果物や海藻類などカリウムを多く含む食材を使用せず別食材を代用して調理する等
(例4)食物繊維制限・・・腸の活動に悪影響がある場合、きのこ類やいも類などの食物繊維を多く含む食材を使用せず別食材を代用して調理する等
(例5)刺激物制限・・・カレー類や唐辛子など刺激物を使用しない、または、代替食にする等
(例6)脂制限・・・脂っこい食事を避ける場合、揚げ物などを代替食にする等
④禁食対応
禁食対応は上記の制限食と重なるものもありますが、医師による指示に限らず、ご利用者様のアレルギー反応が出る食材や、好みによってどうしても召し上がれないものも禁食とすることができます。その食材を使用せず別食材にて調理したもの、または、代替食にて提供します。
(アレルギー対応例)鯖、そば、ピーナッツ、乳製品等
(薬との飲み合わせ対応例)納豆、グレープフルーツ等
(好み対応例)肉類、魚類、酢の物等
⑤補食
補食とは、通常の食事が十分に摂れない状態にあり栄養補給を目的としてハイカロリードリンクや、軽食、菓子類等で補うものです。
あるいは、認知症の方が食事したことを忘れて食べていないと強く主張される場合には健康に影響がない範囲で気持ちを和らげるために提供することもあります。
ご家族の方と相談してお預かりし、タイミングを見計らって提供します。
⑥水分補給
ご高齢になると1日に必要と言われている水分量を摂取できない方も多くいます。トイレが近くなるからと意図的に飲まないようにされる方もいます。しかしながら水分不足は熱中症を招いたり脳梗塞などの病気を発症させたりする要因にもなります。
食事の際には必ずお茶を提供しますが、最低限の水分量として毎食時のお茶、10時と15時の飲料を召し上がっていただくようお声掛けをしています。
⑦声掛けや介助
食事は基本的にはご自身で召し上がっていただくものですが、要介護状態によってはそれぞれのご利用者様ごとに支援が必要な場合があります。
自助具といって、使いやすいお箸やお皿お椀などの器があればご自身で召し上がれる場合があります。ご自身で使い慣れたものを持参されるご利用者様もあれば、ショートステイみんなの家・川越新河岸で用意させていただいているものもあります。
食事中に気が散ったり動作がゆっくりだったりなど食事の進みに時間を要するご利用者様にはお声掛けをさせていただきます。お腹がいっぱい等もう召し上がらない様子を見極めて終了とさせていただきます。
食事を口へ運ぶ介助が必要なご利用者様には、その方の咀嚼嚥下のペースを見守りながら介助を行います。咽込みに注意が必要なご利用者様には飲み込みに注意を促すようお声掛けを行います。
⑧食事中の様子
食事の時間はTVを点けたままにしています。ご自身で安全に召し上がれるご利用者様はTVをご覧になりながら召し上がる方もいます。中にはお話をされながら会食のように食事を楽しまれるご利用者様もいます。
介助支援が必要なご利用者様には職員がメニューをお伝えしながらお声掛けをしながら召し上がっていただいています。
⑨栄養士訪問
ショートステイみんなの家・川越新河岸では月2回の栄養士訪問があります。食事の時間に訪問があり、ご利用者様がどのように召し上がっているか、楽しまれているか、召し上がりやすいメニューになっているか、また、食事についてのご要望はないか等、ご利用者様とコミュニケーションを取りながら食事のQOLの向上を図っています。
毎月、栄養通信を作成し旬の食材を紹介してくれます。ブログでも栄養通信を紹介していますので、併せてお読みください。
栄養通信1月号 https://kaigo.alsok.co.jp/blog/archives/113315
以上がショートステイみんなの家・川越新河岸の食事の内容や支援、様子になります。
これからもご利用者様が楽しみながら美味しく栄養を摂れるよう取り組んでまいります。
次回は「排泄」についてご紹介したいと思います。
ショートステイってどんなところ? バックナンバー
併せてお読みください。
「(1)宿泊できる介護サービス」 https://kaigo.alsok.co.jp/blog/archives/109213
「(2)利用期間」 https://kaigo.alsok.co.jp/blog/archives/109922
「(3)利用に当たっての費用」 https://kaigo.alsok.co.jp/blog/archives/110988
「(4)契約と予約」 https://kaigo.alsok.co.jp/blog/archives/111739
「(5)ショートステイの1日」 https://kaigo.alsok.co.jp/blog/archives/112904
最後までお読みいただきありがとうございます。
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