志木市高齢者あんしん相談センターせせらぎ
心のバリアフリー社会をめざして!
認知症地域支援推進員の飯田です。
本日、志木市役所にて認知症サポーター養成講座を開き、市内・市外含め総勢16名の方が参加されました。
この養成講座ですが、平成17年度から、厚生労働省が、「認知症を知る地域をつくる10カ年」キャンペーンを開始し、認知症の人や家族を応援する「認知症サポーター」を100万人養成しようというプロジェクトのもと発足。今年9月30日時点で、全国に10,658,581人の認知症サポーターが誕生しました。また、志木市では、平成20年11月に初めて同講座を開講。10年間で約5,700人のサポーターが誕生し、地域の関心の高さがうかがえます。
さて、今日本では、「徘徊(はいかい)」という用語をめぐり、様々な議論がなされています。
国語辞典で「徘徊」を調べると、「あてもなく歩き回ること」と書かれていますが、実際には認知症の症状があっても、「散歩」や「墓参り」、「買い物」などへ出かける目的があり、記憶違いで迷ってしまうだけと言われています。
しかしながら、「緊急性がない」、「本人の状況を軽く捉えている」といった賛否が分かれ、「認知症に対する誤解や偏見を招く恐れがある」とし、認知症の人の徘徊を「一人歩き」などと言い換える自治体の動きが広がりつつあるようです。
本日の講座でもその点では十分、配慮させて頂きました。
認知症の人への言葉の配慮ももちろん大切ですが、援助には、認知症を正しく理解し、さりげなく援助できる「人間杖」が必要です。ぜひ、市民の皆さんと力を合わせて、認知症になっても安心して暮らせる「心のバリアフリー社会」を築いていければと思います
❧受講者の女性より❧
『夫が認知症で、以前は中々共感することができず、言い合いになってしまい辛かった。でも、講座で先生がお話されていたように、相手の気持ちになって、寄り添うことで、言い合いがなくなり、本人に理解してもらえるようになりました。今日は大変勉強になりました。ありがとうございました。』
せせらぎでは、今後も養成講座やフォローアップ講座など、認知症の人や家族を応援する取り組みにチャレンジしていく予定です。私たちと一緒に、地域で認知症の人やお年寄りを見守りたい、支えになりたいという熱意のある方、また、講座や認知症カフェのお手伝いしてみたいという方は、ぜひ、せせらぎまでご連絡頂ければと思います。
☎048-485-2113(せせらぎ担当:いいだ)
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