グループホームみんなの家・川崎多摩登戸
みんなの家・川崎多摩登戸 「なぜ介護の仕事を選んだのですか?」⑥
2月は一年間のカレンダーで一番日数が少ない月です。
今月が終わると、みんなの家・川崎多摩登戸は開所からちょうど5年間が経ちます。
この5年間で、当ホームは近隣地域との繋がりを持つことはできたのでしょうか。
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私が当ホームに入職したのは、ちょうど開所時の2014年3月でした。
ここに勤める前は川崎市内の障害者支援施設で働いていました。
その期間には東日本大震災があり、身をもって災害の恐ろしさ痛感しました。
震災当日は、ご家族が迎えに間に合わない利用者さん達を夜遅くまで自宅へ送り届け、翌日から電車が復旧する間は、7駅離れた職場まで急坂がある道を自転車で通ったりもしました。
水道やガス・電気が止まった上、コンビニエンスストアやスーパーマーケットで食料が買えずに・・・そんな一週間位を経験した事もあり、職場は近い方が良いと感じて現在のホームに勤めています。
もし、あのような災害に陥ったら、職員だけでは全入居者様の対応は難しいのではないだろうか・・・といつも考えます。
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『地域との繋がり』 それは容易に築けるものではありません。
町内会などの会合や行事に積極的に参加・協力をしたり、近隣の方に声掛けをしてホームでの催しにも足を運んでいただく働きかけも必要だと思います。
地域での防災訓練への定期参加も大切なことです。
実際、災害発生時にどれくらいの職員が職場へ駆けつけることができるのでしょうか。
近くの住民の方にも助けを求める状況になるかもしれません。
そして私たちも、住民の方々へ協力しなくてはならないのです。
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また、認知症の介護について、現在は地域全体で認知症予防を支援していくプロジェクトが大きく注目されています。
認知症予防カフェや健康増進の為の地域交流スペースを提供することも一つの考えだと思います。
ひとりひとりの介護から、少しずつ外へ向けて地域で取り組む介護の展開を目指す時期ではないでしょうか。
認知症は、周りに居る方の接し方しだいで進行を緩やかにすることができます。
職員の日々のケア・介護だけでなく、できる限り外の自然や地域住民の方々と触れ合える機会を増やしていけるように心がけたいです。
そして今後、グループホームみんなの家・川崎多摩登戸が、地域との繋がりを持って機能できるように努めていかなければなりません。
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