すでにお休みになったはずの利用者様がベッドから起きられる気配。
どうやら眠れないようです。
「何が何だか分からなくなっちゃった」「家のもんは生きてんのかな？」
少し不安になられているご様子。

こういう時は無理に寝ることを勧めるよりも、お茶を飲んだり少しお話をしたりするのも良いんです。
そして・・・ちょっと提案。
「ご家族にお手紙を書いてみませんか？」ということで夜のお手紙が始まったのでした。

「恥ずかしいよぉ～」と言いながらも見せてくださいました。

「前略、お元気ですか？たまには顔を見たいと思いますが、私は元気で安心して毎日を過ごしています。今日は1月1日です。明日100歳に・・・(略）。」
とお手紙の文が続きます。

そう、この日はお正月なのでした。

遠い記憶の中のご家族のことを思いながら、一生懸命お手紙を書いた後は、ぐっすり朝まで眠られました。

次の日はこの方のお誕生日。

皆さんから盛大なお祝いをしてもらってよかったですね！

新型コロナウイルスの感染予防のため、面会制限を続けざるをえない状況です。

ご家族様ご利用者様には寂しい思いを強いてしまっています。

直接会えなくても心がつながるような取り組みを行うことができれば・・・。

そう思う今日この頃です。

そう遠くないいつか、また笑顔でお会いしていただけるように、今はお互い頑張りましょう！