グループホームみんなの家・川崎久地2
優しさの交換
こんにちは!
グループホームみんなの家・川崎久地2です。
今日は、先日目の当たりにした
ご利用者様同士のある一場面をご紹介したいと思います。
それはある日の午後、
おやつ後の穏やかな時間に起きたことでした。
編み物が好きなT様が、
フロアで編み物をしていました。
そしてその様子をちらちらと気になさっている様子のY様。
お二人はとなり同士で座っており、
編み物に夢中だったT様の毛糸玉が、
Y様の前に転がりました。
毛糸玉に手を伸ばすY様。
(あっ、それはTさんのものですよっ)
思わず声をかけてしまいそうになった自分。
しかし次の瞬間、
Y様は手に取った毛糸玉から、
T様が編みやすいように毛糸を繰り出し始めました。
Y様は、黙々と編み物を続けるT様の手元を見ながら、
ちょうどよい分量の毛糸をこちらもまた黙々と繰り出し続けます。
素晴らしいコンビネーションです。。。
しばらくすると、
Y様が毛糸を送ってくれていたことにT様が気付きます。
「あらぁ、ありがとう」と、笑顔。
Y様も「編むの上手ね!」と、笑顔。
その後、T様が完成させたコースターを、
「これ、あげますよ」とY様にプレゼント。
「もらっていいの?」とうれしそうなY様。
もらったコースターを、嬉しそうにいつまでもなでていました。
ここで思ったことは、
Y様がT様の毛糸玉に手を伸ばしたときに、
自分がいらぬ声をかけていたら、
このような素朴で素敵な優しさの交換は
中断されてしまっていた、
ということです。
介護職としてご利用者様とどう関わるべきなのか。
グループホームの中で、介護職員はどうあるべきなのか。
改めて考えさせられました。
認知症対応型共同生活介護、
グループホームは、
生活の場であり、
その主人公はご利用者様であり、
私達介護職員はあくまでもそのサポート役。
黒子に徹するべき場面も、多々あるなぁと感じました。
おしまい。
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